ギタブロー

ギターのことや機材、バンドについて好き勝手語るブログです

ビンテージ(?)マルチエフェクター! ZOOM 505編

 

またまたZOOMのマルチエフェクターに戻りまして、

今回紹介するマルチエフェクターはこれ

 

・ZOOM 505

 

スペック:

ZOOMが発表したコンパクトフロアマルチエフェクター初の2ペダルエフェクター

当時高価とされていたマルチエフェクターを子供でも購入できる安価な価格で販売。

カラーは通常のブラックの他、2000年限定モデルとスケルトンカラーがある。

 

505とは


ZOOM 505 - 24 YEARS LATER, does it hold up for METAL?

こんなエフェクターです。

 

良いところ:

リサイクルショップに行けば状態はともかく、大体置いてある(しかも500円~2000円程度)

フットスイッチを含めてもボタンが6つのスイッチのみなのでボタン接触不良のジャンクを購入してもタクトスイッチ6つの交換で大体修理できる。

505Ⅱにはないバンクホールドやプリセレクト機能がある。

 

悪いところ:

ZOOMの2ペダルシリーズの中では意外とサイズが大きめ。

前期と後期で使用するバッテリーの種類が異なる。

流通しているのは大体前期で9Vバッテリーでアルカリでも4時間ほどしか持たない。

(後期型は単三4つで時間は正式な持ち時間は表記されてないが505Ⅱは27時間とあるためたぶん同じくらいだと思う)

単三電池を使用できる後期型は私見では結構レアで購入するなら電池の持ち、電池の入手のしやすさからも後期型をお勧めしたい。

 

コメント:

ZOOM史上屈指の名機で、この商品から後々のZOOMの最廉価シリーズの基盤となっていると思う。

歪みとしてのアンプシミュレータはなく(ヘッドフォンやラインアウト用のアンプシミュレータはあるが)歪みの種類もリズム、ブルース、オーバードライブ、ディストーション、リード、ファズ、アコシミュの7種類で、現在のマルチエフェクターのクオリティと比べるとなかなか寂しい感がある。

 

この中のオーバードライブに関してはヘッドフォンや小型アンプで使用するとカサカサした音だがJC-120 からの出音だと意外と使いやすいオーバードライブサウンドが得られた。

TS系ほど中音の主張もなく、コードストロークに適したサウンドが得られる。

606をもとにしたGFX-1も似たような歪みがあるが、505のブルースと606、GFX-1のUSブルースは異なるドライブサウンドだった。

505のブルースはぐしゃっとつぶれたような割とハイゲインなサウンドに対して、606やGFX-1のUSブルースは正確にはアンプシミュレータでFENDERのBASSMANのモデリングかな?あまり歪まない系ですね。

 

そのほかのエフェクトはGFX-1と大体同じだけどディレイ、リバーブ系のエフェクトはD1~D9のように9プリセットから選ぶだけ(GFX-1や505Ⅱ、606はディレイタイムも別で設定可能、)なのでディレイタイムを長くしようとするとエフェクトレベルやフィードバック量も大きくなるのでちょっと使いづらい・・。

 

ただ、スタジオなどで使うと意外と「これでいいか」と不思議と思えてくる。

ヘッドフォンで音作りをするとディレイ音が派手に感じてもスタジオだと丁度よくなる。

あと505Ⅱからはアナログエコー系の”エコー”がないのも惜しいかな。

 

でもバンクホールドとプリセレクト機能があるのは素晴らしい。

プリセットを上下しかできない2ペダルマルチエフェクターはライブで使うとなるとなかなかつらい部分がある、このペダルはその点を考慮してかライブでも対応できるようにこういう機能を付属させたんだな思います。

 

なぜか505Ⅱ以降からはその機能はなく、この機能が再搭載されたのがZOOM G1onからだったと思います。

ZOOM ギター マルチエフェクター G1on

ZOOM ギター マルチエフェクター G1on

  • 発売日: 2013/12/16
  • メディア: エレクトロニクス
 

その後継機種のG1fourにもその機能が継承されていますがG1fourは使用しているエフェクトをフットペダルで選択して2ペダル同時押しでそのペダルのオンオフができたりとマニュアルモードみたいなこともできます。

じつは505もそれっぽいことができて、エディットモードに入ったままにしておくとフットペダルでエフェクトの選択、両ペダル同時押しでそのエフェクトのオンオフができます。

まあほんとになんちゃってですが・・

プリセット切り替えに伴う音切れを避けられるのでディレイはかけっぱなしで曲途中でコーラスとかをかける場合なんかに便利かもですね。

 

ZOOM MS-50をデュアルフットペダルで使用エフェクターを選択して、本体のフットペダルでそのオンオフをできるようにするMODをしている人もいるみたいなんでそういう需要は少なからずあるみたいです。

ZOOM MULTI STOMP マルチエフェクター MS-50G

ZOOM MULTI STOMP マルチエフェクター MS-50G

  • 発売日: 2012/09/05
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

著者は2000年限定カラーもスケルトンカラーも所有していました。

この二台はどちらも単三電池でバッテリー駆動ができる後期型でそれを除くと通常のものと同じですが、スケルトンカラーはなんだかとても懐かしい気持ちにさせてくれます。

 

この時代ってとにかくスケルトンカラーが流行っていた時期で、ゲーム機なんかにも盛んにスケルトンカラーが採用されていました。

子供の頃スケルトンカラーのゲームボーイや64のコントローラーが欲しかったころを思い出して感傷に浸ってしまいます(笑)

ただ通常のプラ素材に比べ耐久性はやや劣るようなことが某掲示板に記載がありました。(私見では違いは感じませんが)

 

あと地味な部分について、

このタイプの小型マルチエフェクターの用途として、コンパクトエフェクターと一緒に使う人がいると思うのですがものによってはコンパクトとマルチを分岐ケーブルなど同じ電源を使用するとノイズが乗ったりしますが、この505はそんなノイズも発生せずコンパクトエフェクターと組み合わせて電源供給を行うことができます。

 

BOSSのコンパクトエフェクターを使用するプロギタリストにBOSSのエフェクターを使用する理由を聞いてみると、その理由の一つに”どこの楽器屋でも入手できる”入手性を挙げている人がいます。

通常マルチエフェクターでは”いつでもどこでも手に入る”なんてことはあり得ないんですが、この505に関してはリサイクルショップに大体おいてあるし、フリマサイトではほぼ確実にいつでも入手可能な機材といえます。(しかも超安価)

 

505をボードに忍ばせて置いて、エフェクターボードの機材トラブル時にMS-50的にいう”ジョーカー”的に使ってみたりしてはどうでしょうか?

(機材の予備のためだけにMS-50を買うのももったいないですしね)

 

後継機種についても紹介してます。

gitarou.hatenablog.com

 

 

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