ギタブロー

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ビンテージ(?)マルチエフェクター! BOSS ME-70編

ビンテージというにはちょっと中途半端な時期に販売されていたbossのme-70

 

現在ではme-80が最新機種として販売されている中そんなme-70のレビューをしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

ME-70とは?

 

BOSS ME70

BOSS ME70

  • メディア: エレクトロニクス
 

 


Boss ME-70 Guitar Effects Processor

 

ME-70は2007年ごろにBOSSから販売されたMEシリーズの当時のフラッグシップモデルで同時期にはME-20やGT-10が販売された時期でもありました。

 

 

 

前機種のME-50から進化した点は

 

重量やサイズ感はほぼ変わらずフットスイッチが3つから4つに増設されたこと、

歪みカテゴリーのほかに”アンプシミュレーター”カテゴリーが追加されたことなどにより、より幅広い音作りが可能になったモデルです。

 

特にコンプカテゴリーや歪みカテゴリーに”ソロ”のエフェクトが追加されたので、アンプシミュレーターか歪みカテゴリーでベースの歪みを作り、ギターソロに”ソロ”を踏むことで音量を上げることができるようになったため、よりマニュアルモードでの使いやすさが向上したと思います。

 

またME-50の課題点として、プリセットモードでのプリセット切り替え時に起こる「音切れ」がこの機種に関しては改善されているのも特筆した点です。

 

音切れのなさをアピールしているZOOMの現行機種ほどではないにしろ、よほどタイトなプリセットチェンジでなければストレスなく使用できると思います。

 

これまでのBOSSのMEシリーズはプリセット切り替えの音切れが致命的な欠点であり、マニュアルモードでコンパクトエフェクター感覚で使う方法でないと実戦では使いにくく感じていましたが、このME-70の登場により「マルチらしい」エフェクトの同時切り替えが実戦で使えるなと思いました。

 

 

 

 

現行機種ME-80と比較して

 

今現在ではME-70は販売されておらず、後継機種&発展版としてBOSS ME-80が販売されています。

BOSS Guitar Multiple Effects ME-80

BOSS Guitar Multiple Effects ME-80

  • メディア: エレクトロニクス
 

 ME-70と比較して大きく、重くなっていますがフットスイッチが従来の4つから8つに大幅に増量されていることが大きな変化だと思います。

 

ME-70ではアンプシミュレーターやリバーブのオンオフのフットスイッチは本体になく、足元でオンオフの切り替えをするためには別途フットスイッチを接続する必要がありましたがME-80では本体に搭載されています。

 

またプリセットモード&マニュアルモード切替をするとき、ME-70ではフットスイッチの同時押しをしていたのもME-80では単体スイッチで存在しています。

 

そのほかにもアンプシミュレーターの種類が増えたり、歪みエフェクターにチューブスクリーマーが追加されたり、イコライザーが単体で増設されたりしています。

 

ただ歪みのクオリティなどはME-70と大差なく感じました。

そのため上記の変更&追加項目に魅力を感じない方にはME-70でも十分満足できる品物だと思います。

 

 

 

ME-70の不満点

 

ME-70だけでなくMEシリーズ全般に言えることですが、

”フットペダルが使いにくい”点にあります。

 

通常はボリュームペダルとして使用でき、踏み込みで設定したエフェクト(ワウやワーミーなど)に切り替えできる点は素晴らしいのですが

ボリュームのミニマムボリュームやワウの可変域の調整ができないのがかなりもったいない。

 

特にワウはVOXやcry babyなどのワウを想像するとほんとにがっかりします。

クリーンはともかく歪んだ音には使えないな、、と個人的には思いました。

 

操作性の良さがMEシリーズの良さなのであえて省いた機能だと思うんですが、結局ペダルエフェクトは使用せず、「演奏の合間に余計な音を出さないためにボリュームペダルを使う」くらいになりました。

 

ミニマムボリュームのついていないボリュームペダルって

・演奏音の自然なフェードアウト

・音を完全に切る場合(mc時や自分の演奏がない間など)

 

くらいで、演奏しながら微妙な音量を調整するような使い方ができないんですよね、、

自分の熟練度が低いだけなのか、、KORGのようなバカでかいボリュームペダルだとそんな微妙な調整もできるのかな、、?

 

また、”アンプシミュレーターと歪みエフェクターが別個で存在しているために二種類の歪みをブレンドして新たな歪みを構築できる”的な事をメーカーでは謳っていますが、これも正直期待しないほうが良いです。

 

これはME-70が悪いのではなく、最新機種にも言えることですが

歪みを二つ重ねると濁ったような引っ込んだような音になり、とても使えた音になりません。

 

よく”マーシャルの歪みにチューブスクリーマーを使う”などという話を聞きますが、その時のチューブスクリーマーは基本的にゲインは0にして使用します。

 

マーシャル単体の歪みではいわゆる”音の壁”的なサウンドは得意なのですが単音での音抜けを意識するとなかなか苦労するらしく、そんな時に余計な高・低音をカットしつつ、中音にフォーカスを当ててくれるチューブスクリーマーをかますことでバンドアンサンブル内でも”抜ける”音作りができるわけで、

つまりチューブスクリーマーの「イコライジング」と「ボリュームアップによるマーシャルのゲインアップ」を使って音作りをしているため、ME-70に話を戻すと歪ませたアンプシミュレーターには”ソロ”や歪みエフェクターを歪み最小にしてブーストする使い方が正解だと思われます。

 

 

 

 

まとめ

 

現行機種のME-80と比較してもサウンドクオリティに大きく差がないME-70は現在では中古で安価に入手可能です。

 

”マルチエフェクターは最新機種が一番良い”と妄信せず、前・後機種と比較して搭載されている機能に着目して自分に適したエフェクターを購入してほしいと思います。

 

 

 

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