今回は安エフェクター界の大御所、
BEHRINGER SPECE-C CC300
CC300とは？
CC300とはBEHRINGERから販売されていたコーラスエフェクターで、一般的なコントロールノブはなく、プリセットスイッチが４つ設置されているだけの奇抜なエフェクターです。
BEHRINGER CC300 Chorus Space-C
このCC300はBEHRINGERのオリジナルエフェクターではなく、BOSSのDIMENSION-C（DC-2）というビンテージエフェクターがモチーフとなっています。
当時”揺れないコーラス”として人気のエフェクターでCC300と同じくプリセットスイッチ４つの男らしい見た目のエフェクターになっています。
現在ではBOSS技シリーズからDC-2ｗというのが販売されています。
サウンドは？
本家のDC-2のサウンドはわかりませんが、CC300ではプリセットスイッチを押さない状態でも薄いコーラスがかかります。
スイッチは1～4の順でコーラスの掛かりが強くなっていく仕様で、４のスイッチでは”LET IT BE”のギターソロなんかにも使えそうな感じです。
ただCC300ではDC-2とは違い、プリセットスイッチの同時押しが可能なのでDC-2では再現できないえぐいサウンドも可能となっています。
使用感
スイッチ４つ、同時押しを含めても限られた音色しかセッティングできないため音作りに物足りなさやもどかしさを感じるかと思っていましたが、意外とそういった不便さは感じられずむしろ簡単にセッティングができるので細かなセッティングを必要としないような自分のような人間にはCC300のエフェクターのコントロール系が合いました。
コーラスのサウンド自体は４のスイッチや同時押しなどを使ったセッティングでは割と普通のコーラスとして使えますが、このエフェクターの真骨頂”揺れないコーラス”を体感するためにはスイッチを押さないセッティングが良いようで、コーラスというよりステレオ感・立体感を際立たせる効果の様です。
例えるならROLAND JC-120 のビブラートをRATE、DEPTHを最小にしたサウンドにほんの少しコーラスがかかったような感じです。
実は廃盤品、、現在購入できるCC300の類似エフェクターは？
ここまで記事を読んでいただいた方には悲報なのですが、現在では生産が終了しており、DC-2だけでなくこのCC300も中古市場で価格が上昇しているエフェクターになっています。
幸い手が出ないような破格の価格まで上昇しているわけではないので、CC300をどうしても欲しい方は早めに購入しておくことをお勧めします。
今では新品ではほぼ手に入れることは不可能となっているため、中古では嫌だという方はあきらめるしかありません。
しかし、現在CC300と同じようなコントロール系を持つエフェクターが現在でも販売されています。
そんなCC300に代わるエフェクターを紹介していきたいと思います。
BOSS DC-2W
はい、先ほども紹介しましたBOSSのDC-2Wです。
このDC-2Wは現在ではビンテージエフェクターとされるDC-2の復刻＆改良版です。
そもそもC300はこのDC-2のクローンエフェクターなので、本家から技シリーズとして復刻されたこのエフェクターこそが本物の”揺れないコーラス”を実現させることができるエフェクターといえます。
しかもDC-2ではできないスイッチの同時押しがC300と同じく可能で、さらにミニスイッチにより同社ROLANDのラック式エフェクター”DIMENSION D”のサウンドまで再現可能となっています。
Boss DC-2W Dimension C Waza Craft
TC ELECTRONIC 3RD DIMENSION CHORUS
TC ELECTRONIC社からも同じようなエフェクターが販売されています。
操作系は同じく4つのスイッチによるプリセット選択式になっています。
しかしＣＣ300と異なり、頑丈な金属製の外装でおおわれており、バイパス音時でも音の劣化を防ぐトゥルーバイパスが採用されています。
しかも価格も安価なため、BOSS DC-2Wに手が届かない方にも気軽に購入できるエフェクターになっています。
まとめ
現在でも需要があるＣＣ300、
簡単に、なおかつ普通のコーラスではできない個性的なサウンドまで再現できる変わり種のエフェクターを紹介しました。
残念ながら現在では販売が終了していますが、代替となる類似したエフェクターもいくつか販売されているので”揺れないコーラス”サウンドに興味のある方はぜひお試しください。
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