今回扱うエフェクターはアナログディレイ特集
その中でもエレクトロハーモニクスのメモリートイというエフェクターになります。
ELECTRO-HARMONIX MEMORY TOY
Electro Harmonix Memory Toy Delay | Reverb Demo Video
簡単な紹介:
エレクトロハーモニクスが提供するアナログディレイ。
コントロール系は基本的なディレイと同じく
DEPTH、FEEDBACK、BLENDとなっていることに加え、MODミニスイッチが搭載されている。
ディレイタイムは55ms~550ms
現在アマゾンで12000円
エレハモのメモリーシリーズの中でも最小サイズのモデルでこれより上位機種は
MEMORY BOY
最上位機種に
DELUXE MEMORY MAN
electro-harmonix エレクトロハーモニクス エフェクター アナログディレイ Deluxe Memory Man 【国内正規品】
- 発売日: 2014/06/13
- メディア: エレクトロニクス
があり、機能やコントロール系が充実している。
コメント:
アナログディレイの特徴としてデジタルディレイとの違いはディレイ音の減衰具合の違いがある。
デジタルディレイはディレイ音もクリアな音質のため、はっきりとしたディレイ音を必要とした場面で使用されるが、アナログディレイはディレイ音が繰り返されるたびに高音域がけずれていくような”減衰感”が特徴で、このおかげでディレイにより空間的な広がりを演出しつつ、原音(リアルタイムで演奏しているギター音)の邪魔をしない。
最近ではデジタルディレイの中にも”アナログモード”としてアナログディレイの減衰具合を再現したデジタルディレイも多く出ているが、本機は正真正銘の”アナログ”ディレイである。
※↓アナログモードを搭載したデジタルディレイの例
そのほかのアナログディレイ紹介
そのほかのアナログディレイの有名どころをご紹介すると
MXR M169
MXR M169 Carbon Copy Analog Delay Pedal Video Demo
MXRから販売されているアナログディレイで
ディレイタイムは最長600msでMEMORY TOYと同じくらい。
コントロール系も同じでMODスイッチも搭載されている。
値段は少し高く、アマゾンで16000円ほど。
続いては
BOSS DM-2W
Boss DM-2 (Original) vs DM-2W Waza Craft Analog Delay
エフェクター界のシェアNO.1のBOSSからもアナログディレイが販売されています。
かつてBOSSはディレイペダルとして”BOSS DM-2”を販売していました。
当時はコンパクトのデジタルディレイというものがまだ主流でなく、アナログディレイがメインストリートとして販売されていました。
そのため表記もわざわざ”アナログ”と表記されていません。
しかし、デジタル技術が向上し、世間でデジタルディレイがメインとして生産されていく中でも一定数のギタリストはもう生産されなくなったDM-2を使い続けていました。
その理由として上でも記述した通り減衰感のあるディレイ音により、
原音を邪魔しないより自然界の反響音に近いディレイサウンドがギタリストに愛され続けたからでした。
そんな理由からBOSS DM-2は中古販売の取引でプレミアがつくほどの高値で取引されるようになっていきました。
それから時がたち、ついにBOSSからDM-2の復刻版+改良版として販売されたのがこの”DM-2W”でした。
当時のサウンドを再現しつつモード切替スイッチ搭載によって、より多彩なディレイサウンドを作り出せます。
値段は少々お高めで18000円ほどですが、当時のプレミアがついたオリジナルを購入することを考えるとかなり良心的な価格といえます。
お次はこれ
MAXON AD10
Maxon AD10 Analog Delay Pedal Demo
日本が誇るエフェクターメーカーの一つ
MAXONからもアナログディレイが販売されています。
基本的なコントロール系にディレイタイムは600msでMODスイッチなどは搭載されていませんがMAXON独自の技術の4PDTスイッチによるトゥルーバイパス”技術が採用されており、エフェクトをオフにしたときにもバイパス音の信号が電子回路を一切通らない完全なバイパス音を実現”であるらしく、ほかのメーカーが謳っているトゥルーバイパスとは一線を画すようです。
価格は16000円ほどですが”MADE IN JAPAN”であることを考えれば良心的な価格といえます。
その中でMEMORY TOYを購入した理由
各メーカーから様々なアナログディレイが販売される中このMEMORY TOYをなぜ購入したのか?
その理由の一つとして挙げられるのが”音作りの幅”にあります。
「え、コントロール系はどれも似たようなものじゃなかったの?」
と思う方もおられると思います。
しかしこのMEMORY TOYはエフェクター表面のコントロールノブのほかに裏の底蓋を開けると内部にトリマーがいくつもありそれを回すことで表面のコントロールの部だけでは調整できない音作りも可能になります。
※この情報はメーカーやブログサイトでもあまり掲載されていないのでもしかしたらメーカー非推奨なのかもしれません。あくまで自己責任でお願いします。
このことに気が付いたきっかけとして・・
MEMORY TOYのレビューコメントでよく「オンにすると音量が上がる」というコメントが多くみられました。
ギターソロ時にディレイを使いたかった自分にとってこれは一石二鳥であり、
音量アップの効果も考慮に入れて購入しましたが、
実際に使ってみると原音と全く音量が変わりませんでした。
その時は
「あれ?壊れているのか?、もしかしたらメーカーがMEMORY TOYを改良しちゃったのかな?」と落胆しました。
しかし、
後日電池を入れ替えるときに裏蓋を外すとなかに小さいドライバーで回せそうなトリマーがいくつもありました。
「もしかして・・」
と思いその中の一つのトリマーを回すとエフェクト音時に爆音がなりました。
エフェクト音時の音量を調整したい方は真ん中あたり(一番電池側)の奥のトリマーを時計回りにすこし回すと原音と同じくらい~ギターソロで使えるほどの音量まで調整ができます。
そのほかのトリマーもいろいろと試してみると・・
MODのかかり具合のトリマーや減衰具合を調整するトリマーなどもあることが分かりました。
ただ
調整がものすごくシビアで安易に回しすぎるとエフェクト音が鳴らなくなったりするので調整する際はその点十分に注意する必要があります。
価格も他のアナログディレイと比べ安価に入手できる点や
トゥルーバイパス仕様であること、そして上記の内部トリマーによる音色調節など魅力にあふれたエフェクターであると思いました。
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