久々に更新です。
ブログ名も”ギタブロー”へと新たに変更し心機一転です。
ここ最近は楽器店にもあまり行くことがなくなり、もっぱらハードオフのようなリサイクルショップやメルカリのようなフリマアプリからギター機材を調達することが多くなりました。
そうなると自然と目にすることが多くなるのは最新の機器ではなく、1世代、2世代前の機材が多くなります。
特にマルチエフェクターは値崩れが激しく、非常に手に入れやすいのでついつい購入してしまったのが始まりで、気が付けば10や20では済まない数のマルチエフェクターを買い試す日々が続きました(笑)。
こんな記事がどれだけ需要があるがわかりませんが何十ものマルチエフェクターを比較してきた経験を記事にしていきたいと思いますので。
機材購入の参考になればと思います。
・GFX-1/ZOOM
まずは過去の記事でも書きましたZOOMのGFX-1です。
自分がマルチエフェクター沼にはまるきっかけとなった機材ですね。
購入額:3000円ほどで購入
スペック:現在のGシリーズの前シリーズGFXの最廉価モデルで現在の廉価モデルに見られるバンクの前後移動式ではなく4つのフットペダルで4プリセットが瞬時に切り替えができることが最大の売りのマルチエフェクターです。
エフェクトは606のエフェクトとほぼ同じで11種の歪み(アンプモデリング含む)に基本的なエフェクトが一通りそろっています。
良いところ:
とにかく軽くて小さいのに4つのフットスイッチという仕様。アルカリ電池で約24時間運転可能。音作りが簡単に素早くできる。
悪いところ:
プリセット切り替え時の音切れがちょっと気になる。イコライザーがちょっと複雑。
コメント:
”マルチエフェクターは新しいほど良い”というのは常識のように語られてきていますが自分のように過去の機材と弾き比べると必ずしもそうではないことが分かりました。
GFX-1は4つのフットスイッチがあるおかげで”クリーン””クランチ””ドライブ””リード”のように音作りをしておき、瞬時に切り替えができるのでライブでも使用に耐えうる仕様です。
あとエフェクトの種類も少なく、その調整幅も限られており(例:コーラスはC1~C9の中から選択、など)、音作りの仕方も1世代前のG1やG2のような方式のためわざわざエディットモードの用な切り替えの必要もなく、ノブを回すだけなので素早く簡単に音作りができる点もお気に入りでした。
新しい機材になるにしたがってエフェクトの調整はボタンでなくノブ式に代わっていき、メーカーも「コンパクトエフェクターをいじるような直感的な音作りが可能」的なことを書いていますが、クリクリと回すタイプのものは結構誤作動が多くて嫌いなんですよね・・。
ちょっとしか回していないのにめちゃくちゃ数値が上がったり、逆方向に数値が動いたりと結構ストレスなんで自分は好きになれません。
これは数値調整はボタン式なのでその点安心ですね。
後、よく言われる古い機材に言われがちな歪みのクオリティですがスタジオのJC120でバンドメンバーと演奏していてもそんなに悪い印象はありませんでした。
むしろ「あれ?良いじゃん」とさえ思います。
アンプモデルが(似ているかという点で)低クオリティなのが功を奏してるような気がします。
今の機材はアンプモデルが似すぎているためヘッドフォンやライン録りなんかでは良いけどスタジオのアンプにつなげるとプレゼンスとベースだけのドンシャリ傾向のためアンプモデルだけの歪みだけだとバンドアンサンブル内で抜けるような音作りが難しいんですよね、で「TS系のオーバードライブをアンプモデリングの前に置いて・・」的なことをする必要が出てきて音作りが複雑でめんどくさくなってしまうんですね、少なくても自分は。
今から機材を始めて購入するギタリストは昔のものと比べて品質的にも恵まれていると思う反面、今の機材は初めて機材を使う人間に全然優しくないものになっていっていると感じます。
補足しておくと自分は音作りをするのは大好きでこの機材でも何時間と音作りを楽しんでられる人間ですが、せっかく便利なマルチを使っているのに不要な不便を感じるのが許せないんですよね。
話を戻すと、似すぎていないアンプモデリングによりそのアンプモデルをそのままJC120などにつなげても”使える歪み”として使用できるのがとても気に入っていました。多少のイコライジングは必要ですが・・。
電池の持ちも注目する点で、例えばBOSS ME80なんかはアルカリ電池6つで7時間なのに対してこれは電池4つで24時間とかなり省エネ!
足元のケーブルを減らしたい自分にとっては電池が使えて交換頻度も少なくて済むのは大きなメリットです。
またジャック部分も金属ナットで固定されているのも〇
どうしても廉価なモデルは基板直の固定なしジャックが多いため何度も抜き差ししていると基板のはんだがはがれて接触不良を起こしたり、不意に接続部分を蹴飛ばしたりなんかしてジャック部分から基板を破壊したりという不安が軽減されます。
マルチエフェクターの故障しやすいのってジャック部分、電源ジャック、回転式調整ノブ、タクトスイッチ(ボタン)あたりがほとんどなのに外装だけ金属にしていて頑丈さをアピールしているものには疑問を感じます。
エフェクターってそもそも足で踏む前提のものなのでプラスチック外装であってもそれを想定されている設計だと思うんですね。
ZOOMでもBEHRINGERにおいても外装が踏んで破損したなんて話はほとんど聞いたことないし、外装についてはよっぽど激しく使うのでなければそこまで神経質にならなくていい気がします。
普段の演奏は歪み+ディレイ程度で済む程度でも重量的にも
歪み(400g)+ディレイ(400g)+チューナー(400g)+ノイズゲート(400g)
>GFX-1(1000g)
と機材の軽量化という点でも優秀な気がします。
少ない機材しか使わないギタリストがマルチエフェクターを使おうと思っても
フラッグシップモデルはデカすぎ&重すぎ→コンパクトでいいや
廉価モデルはプリセットが前後のみ&少ないボタンによる音作りの弊害→コンパクトでいいや
って方結構いると思うんですよね。
このエフェクターって中途半端な立ち位置なエフェクターですが上記のようなギタリストにとってはドンピシャな機材なんじゃないかなと思います。
音切れについては次世代のGシリーズから音切れの無さをアピールしだしたこともあってこの機材までは少し気になるレベルで音切れを起こします。
そのためギターソロなんかで音量を変えたプリセットに演奏中変更するときちょっと気を遣います。あと現在選択されているプリセットのフットスイッチをもう一度踏むとチューナーモードになるのもちょっといただけない点ですね。
誤って選択中のフットスイッチを踏んでしまうとチューナーモード&バイパス音になるので同じくプリセット変更時に気を遣います。
自分が購入したものはスイッチ部分の接触が悪く、ボタンが反応しなかっためタクトスイッチ部分の交換を行いました。
2本足タイプのタクトスイッチだったのでアマゾンで探した結果
上記のものを購入しました。
不良個所だけでなく全タクトスイッチ部を交換しましたが良好に動作しています。
以上ZOOM GFX-1でした。